村上春樹の「ノルウェイの森」 陳腐な性愛小説

としかいいようがなく、上下巻の下巻の第7章前ぐらいでやめた。

学生運動が盛んだった60年代、上京した大学生の青春時代を描いた作品だが、はっきりいってくだらない。読み始めて、そこまで何一つ感動するものがなかった。その時代の都内の大学生の青春時代を描いたのだろうが、「だから何だ」という感じでくだらない描写が続く。繰り返し性描写が出てくる。それも、おそろしく陳腐。ど素人でも書ける文章に、流れのつかめないいきあたりばったりなストーリー。私個人が純愛ものとか好きじゃないからなのか、さっぱり理解できなかった。

これが発売された当初は、200万部を超えたベストセラーになったらしいが、ほとほと日本の文芸界が理解できなくなった。以前、出版社の人が、作家になるにはデビュー時は8割が運で、後の2割が才能。その後は、それが逆転すると聞いたことがあるが、この内容ではずっと運が良くて売れてきたとしかいいようがない。これまで、何度かベストセラーとか直木賞とかの作品を読んだが、それでも同じような感想を持った。これってどうしてだろう?

以前、アンティック屋のアルバイトをしていた時、そこの主人が「何でも鑑定団」の鑑定士を酷評していて、日本では実力よりもコネでタレントや作家が価値をあげていく悪しき慣例があると聞いたことがある。日本の文芸界や論壇の体たらくは、そこに原因があるのだと思う。日本で名をあげるには、実力で勝負するより、業界に強いコネのある人にこびを売ることが先決なのだ。
どこの国でもそういう傾向はあるのだが、日本は、恐ろしく顕著らしい。問題は、そういうしくみを検証しようとせず、何も考えずからくりを知らないまま乗せられありがたがる一般人だろう。あーだこーだ言って、欧米系の作品が分かりやすく面白い。私自身、小説を書いているが、書き始めたきっかけは「シドニー・シェルダン」の作品に惹かれてからだ。まあ、あれは文学とは全然言えないけど。

これは古本屋で、ハードカバーの上下2巻合わせて200円で買った。たった200円でも後悔しているくらいだ。私が、これを買ったのは、以前、都内大学生のための男子学生寮「和敬塾」の敷地に佇んでいるクラシックな館、旧細川邸を見学した時、館内を案内するガイドさんから、そこが小説の舞台になったところだと聞いたからだ。

以下が、その時の写真。豪邸のようで意外とこぢんまりとしていたのが印象的だった。建てられたのは、昭和初期。かつての総理大臣だった細川護煕氏一族の家だった。
b0017892_2252799.jpg

by masagata2004 | 2006-03-03 21:57 | 書籍評論


人生は常に進歩していかなければならない


by マサガタ

プロフィールを見る
画像一覧

S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31

カテゴリ

全体
プロフィール
自作小説
映画ドラマ評論
環境問題を考える
時事トピック
音楽
スポーツ
ライフ・スタイル
米留学体験談
イベント告知板
メディア問題
旅行
中国
風景写真&動画集
書籍評論
演劇評論
アート
マサガタな日々
JANJAN
スキー
沖縄

タグ

最新のトラックバック

映画「終戦のエンペラー」..
from soramove
【映画】バーダー・マイン..
from しづのをだまき
インサイダー
from 映鍵(ei_ken)

フォロー中のブログ

高遠菜穂子のイラク・ホー...
ジャーナリスト・志葉玲の...
増山麗奈の革命鍋!
*華の宴* ~ Life...
poziomkaとポーラ...
広島瀬戸内新聞ニュース(...
楽なログ
美ら海・沖縄に基地はいらない!

その他のお薦めリンク

ノーモア南京の会
Peaceful Tomorrows
Our Planet
環境エネルギー政策研究所


私へのメールは、
masagata1029アットマークy8.dion.ne.jp まで。

当ブログへのリンクはフリーです。

検索

その他のジャンル

ブログパーツ

ファン

記事ランキング

ブログジャンル

東京
旅行家・冒険家

画像一覧