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TVドラマ「二つの祖国」 日本人視点の日系人

80年代にNHKの大河ドラマ「山河燃ゆ」というのがあったが、それと同じ原作の山崎豊子作の「二つの祖国」である。先週末、土日、それぞれの夜にTV東京で放送された。

ドラマは、戦前の日米が舞台で、日本で教育を受けた日系2世の男が、アメリカのロサンゼルスで記者をしていたが、その時に、日米が開戦となり、彼を含め彼の一家が日系人収容所に送られてしまう。

「山河燃ゆ」は1年間のドラマだったが、それを3時間に短縮して、あらすじをさらりとダイジェスト化したような印象を受けた。

そもそも、「山河燃ゆ」は、主人公が、ミスキャストだったし、出演者も英語もド下手。セットもリアリティを感じなかった。

これと同じようなのが、数年前にTBSが制作した日系人ドラマ「99年の愛」である。これも、出演者の英語がど下手で、日系人らしさを全く感じさせるものでなかった。

今回のドラマでも、その辺は共通して、そのうえ、日本語のセリフを話す時でも、どうも演技がぱっとしなかった。

「二つの祖国」に関しては、私が米国大学を留学していた時、日系人の歴史を教える日系アメリカ人の講師が批判的に言っていたことを覚えている。また、講義で使った日本のテレビ局が制作した日系人のドキュメンタリーも、視点が「日系人が未だに日本人であるのか」というものに基づいていると疑問を呈していた。

まあ、日本人の視点としては、そうなってしまうのはやも得ない感もある。ただ、日系人の大学生で父親が収容所に入れられた経験のある人は、そのこともあってか、自分のアイデンティティはジャパニーズであるということを英語で言われたこともある。

少なくとも、戦前の日系2世ぐらいだと、そういうジレンマはかなり強かった可能性がある。


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by masagata2004 | 2019-03-25 16:37 | 米留学体験談 | Comments(0)

沖縄で出会ったアイヒマン達

アイヒマンとは、20世紀の前半、ナチスドイツの高官として、ユダヤ人大量虐殺を指揮した人物で戦後、イスラエルにより処刑された。イスラエルで同氏の裁判を傍聴したユダヤ人の哲学者は、彼が残忍非道な人物ではなく、単に思考を出来なかった人物である事に気付かされた。単に命令に従っただけというのだ。

私が語るアイヒマンとは、ここ10年近く関わっている名護市辺野古にある米海兵隊基地に建造される計画の新基地への反対運動に関してだ。今年は、2月、4月、5月、7月から10月、11月と12月に訪れた。

その度に、アイヒマンが沢山、沖縄県の名護市辺野古と安和、東村高江いることに気付かされる。加え、東京の国交相にて裁判官と原告が同一人物な行政不服審査法の訴えを国が沖縄県に対して、今年8月に沖縄県が出した辺野古と大浦湾の米軍新基地建設の為の海上埋立の承認撤回の取消の申し立てをしたことがアイヒマンなのだろう。本来、私人が行政の不当な取り扱いに対して不服を述べる時にするものを明らかに悪用している。こんなことを指南した役人は、まさにアイヒマンなのだろう。

更に、埋め立てのため土砂を辺野古に運ぶための埠頭が工事の為、使えないというので本来計画にはなかった民間企業の埠頭、安和を使うことにしたこと、それ受け入れた民間企業の琉球セメントの職員もアイヒマンに成り下がってしまっていた。
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埠頭を使わせないように要請と浦添市にある本社ビルに抗議に来た人々に対し、一切取り合わない態度をとる彼らはまさにアイヒマンそのものだった。
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安和の土砂積み込み現場では、アイヒマンたるトラック運転手と、その交通を守る警官隊や警備員を見た。トラックには違反車が多く、運ぶ土砂も違反の赤土。それらは放置され続けている。 
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赤土土砂を運ぶ船は島反対側の辺野古に続く大浦湾に接岸され、トラックで辺野古の護岸で囲われた浜辺沿いの浅瀬に投入され続けている。
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大浦湾の海上で土砂運搬船を警備して、工事円滑に寄与する海上保安員や民間の警備員や工事業者もアイヒマンといえるだろう。民意反しているだけでなく、法律にも違反して法治国家としての基盤を壊しているのだから。仕事だから、命令に従ったまでだといっても責任は逃れられない。
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同時期、米海兵隊ヘリパッド工事が再開された東村の高江でも、ロボットのようなアイヒマンたちを見た。
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ああ、こんなアイヒマンたちに立ち向かうにはどうしたらいいのか。それは、これだろう!
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ローザ・パークスとは
by masagata2004 | 2018-12-31 20:53 | 沖縄 | Comments(0)

アニメ映画「はいからさんが通る」 大正時代に興味を持たせた漫画

昨年に前半、今年は後半と2部に分けて、ワーナーという外資の映画会社が、やや古めの人気漫画のアニメ映画を製作して公開した。

私は、この漫画を読んでから大正時代について強い関心を持つようになった。ストーリーは、大正デモクラシーと呼ばれた時代の女学生が、親の決めた許嫁が戦死した知らせを受けながらも、強く生き抜く決心をしたものの、その許嫁が忘れられずにいる。そして、ある日、許嫁とそっくりの男性がロシア貴族としてやって来る。

ストーリーは、1923年の関東大震災で東京の街が破壊されたところで終わる。漫画の中で詳しく語られる個性豊かな登場人物や、紆余曲折ばかりの展開を短い時間でかなり凝縮していたが、漫画に詳しい人にとっては、懐かしく感じれる世界だった。

最後は、ハッピーエンドで、震災後の復興を目指す人々の姿で明るく希望を持たせようとしているが、その後の暗い不況と戦争の時代に移り変わることを考えると、どうもスッキリしない感が残る。

その時代、ドイツ、この漫画の許嫁の片親の出身地であるドイツはワイマール共和国の時代だった。大正デモクラシーのような世界で最も民主主義の進んだ国だったはずだったが、世界恐慌とヒットラーの巧みな騙しの術で、暗黒の世界へと変貌していく。

大正デモクラシーやワイマール共和国のような時代は、そもそも長続きするものではないのかもしれない。

映画の中で歌われた当時の流行歌、「命短し、恋せよ乙女」で始まる「ゴンドラの唄」のように。



by masagata2004 | 2018-12-04 21:52 | 映画ドラマ評論 | Comments(0)

映画「ハクソーリッジ」と「スノーデン」

先月、沖縄に行ってきた。それは、名護市の辺野古(米海兵隊キャンプ・シュワブ沿い)新基地の埋め立て建設予定地の海上での抗議行動に参加するためである。そして、参加した。
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そのことに関して、2つのアメリカ映画を紹介したいと思う。
一つは、旅行中、訪ねた場所と関連するところで、その場所が映画のタイトルともなった「ハクソーリッジ」。実際、沖縄では前田高地と呼ばれる戦場で、元々は城郭跡である。映画公開後、数多くの人が訪ねるようになったという。
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ガイド付きのツアーで、実際の死闘が繰り広げられた現場へと登って話を聞いた。東京に戻った後に映画を観た。
映画の主人公は、第2次大戦中、軍に志願したものの、衛生兵としての任務のみを希望した青年。自ら銃を持って人を殺すことはしたくないという信念からそう願ったが、軍としては認められず除隊を促されたが、自分はこの戦争に奉仕したいという想いもあり、除隊を拒否。軍法会議にかけられたが、銃を持たない従軍も「良心的従軍拒否」の行為として認められ、従軍して沖縄の戦闘へと向かう。そこで、のこぎりのように切り立った崖「ハクソーリッジ」の上で、多くの負傷兵を救い、大統領から勲章を得るという実話に基づくストーリー。
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by masagata2004 | 2017-08-16 16:47 | 沖縄 | Comments(0)

辺野古と報道

先週から1週間ほど、沖縄県名護市辺野古にまで行って来た。

話すことは、たっぷりあるが、とりあえず、今回はこの写真と共にお話をしよう。

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これは、新基地建設(普天間基地の移設先といわれる)現場を撮影、取材をしているメディアの方達が、工事現場の辺野古崎から大浦湾を見下ろすことのできる展望台にたむろしている様子。現在、埋め立て工事のための護岸工事が進められている。

海の上の赤い線は、フロートで、船やボートによる抗議、阻止行動を防ぐために設定したもの。海保がその周辺を見張っている。前日に、私はカヤックで抗議する一団に加わり、フロートの近くまで漕ぎ着けた。
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問題なのは、この護岸工事は県知事が認可していない岩礁破砕許可を申請せずに行われようとしていること。前知事が認可した許可は先月末で切れていて、それ以降は、工事を進める沖縄防衛局は申請をしていない。それでも、できると居直るのは、辺野古の漁民が漁業権を放棄しているから、許可は必要ないという理屈。それは明らかに違法。

なので、法を犯してでもいつ護岸工事をするのかが注目の的となっている。それをすれば、県知事は提訴して、ひいては埋め立ての承認撤回に踏み切ることにもつながる。

そんなことで、展望台に集まったメディアのクルー達もやきもきしている様子だったが、私は単に眺めたくて来たのだったが、ついでだから、メディアにとっての辺野古をカメラマンや記者の人々にきいてみた。



続き
by masagata2004 | 2017-04-20 14:16 | 沖縄 | Comments(0)

ハリウッド映画「沈黙 サイレンス」 宗教とは? 神とは?

すでに小説の原作を読んで評論も書いており、その世界に引き込まれていたので、映画は、初日公開の日に観に行った。感想は、全く期待を裏切るものではなく、原作通りのイメージで、原作同様に感動を覚えた。

監督が、カトリック教徒ということが良かったのだろうと思った。ハリウッド映画ということでほとんどが英語(ポルトガル語という前提)だが、日本語で日本人の演技の優れた俳優達が、長崎弁で台詞を言う。情景や衣装も違和感がなく、日本映画と見間違うほどだ。日本市場を意識したためと思われる。ただ、この映画の初公開は、バチカンで、聖職者達に対してだったというのだから凄い。万国共通で理解できる内容だったらしい。

江戸時代初期のキリスト教禁教令により、キリシタン弾圧の激しかった長崎に、ポルトガルから二人の宣教師が密入国する。彼らの目的は、弾圧と拷問の末、棄教した神父を探すことであった。そして、隠れキリシタンの村にたどり着くのだが、彼らの存在は現地の奉行に知られることとなった。



ここからネタばれ
by masagata2004 | 2017-01-30 21:54 | 映画ドラマ評論 | Comments(0)

演劇評論「新・こころ」 我々の知っている伝統とは?

夏目漱石原作の「こころ」を現代の視点で解釈して演劇にした作品。新宿3丁目でflying Stageという男性のみの役者により上演。以前、紀伊国屋でも同じ作品の劇を見たことがある。あくまで原作を忠実に劇にした作品でそれをきっかけに原作の本を買い読みもした。それについては、この記事を読んでいただきたい。

誰もが感じたのは、この小説は明治時代のゲイ文学ではないかということ。劇でも触れていたが、文中には「同性愛」ということが堂々と書かれている。現に、明治時代までの日本では同性愛は異端なものではなかったのだ。当時は、男色と呼ばれていた。それは、現代のゲイというのと違い、食べ物の好みといった程度で、性的指向がアイデンティティとなっていたものではない。

劇中では、明治初期に出版された男色文学について語る場面があり、異性愛と同様に一種のロマンスとして捉えられている。男色は硬派。女性としか付き合わないのは軟派といわれていた。

しかし、それも日本の近代化の中で廃れていってしまう。「こころ」は、それを憂いた作品ではないかと思わせてくれる。

この劇で重要なメッセージは、同性愛を含め、現代の日本人が伝統として考えている「伝統」は実をいうと、近代化を始めた時代に西洋から受け継がれた部分が案外多いということだ。


続き
by masagata2004 | 2016-04-04 10:01 | 演劇評論 | Comments(0)

映画「パレードへようこそ」 求めるよりも与えよ

先月、東京でゲイ・パレードが実施された。私は、それに参加した時に、この映画のことを知った。
 

1980年代、ロンドンの同性愛者達が、炭鉱労働者のスト支援のため募金活動を始めるが、彼らが彼ら自身であるがために猛烈な反発を受けることとなる。だが、自分たちと同様に苦境に立っている人々を救わんとする情熱が、反発をする人々の心を揺り動かしていく。

コメディ映画ぽい脚色があるものの実話を元にしたドラマだ。実際に、その募金活動の成果があって、ゲイパレードに炭鉱労働者が多く参加。そして、その後の同性愛者の人権擁護政策の後ろ盾にもなったという。ちなみにイギリスは昨年、同性婚を合法化している。

この映画で、学ぶことは自分が虐げられている立場であるということにいじけて、不遇を恨んでばかりでは世の中を変えることはできないということだ。もっと、自分以外に世の中で苦しんでいる人々に目を向け、自分自身が救い主になろうとする精神を持たなければならないということだ。

映画では、救われたと感じた炭坑夫とその家族や関係者たちが、一緒にデモに参加してお返しをする。実際のところ,炭鉱夫たちはストによる政府との交渉に負けたのであるが、多額の寄付を受け取り、その感謝の念は尽きなかったということである。

また大事なことは、偏見とは、実際にお互いが顔を合わせ話し合い、行動して真の姿を相手に見せることで、切り崩すことができるようなものだということだ。歴史が見事に、それを証明している。

by masagata2004 | 2015-05-16 22:17 | 映画ドラマ評論 | Comments(0)

ソ連映画「ベルリン陥落」 プロパガンダだけどいい作品

第二次大戦が終わって4年後に上映されたソ連映画。それだけに、独ソ戦の実態が刻銘に描かれていたような気がする。いい例が、ヒットラーと握手するナチスドイツの味方側に日本とバチカン王国がいたというところだ。当時であるからこそ明確に表現できた箇所が見受けられる。

ストーリーは、若い女性教師と製鉄工員の恋物語を中心に繰り広げられる。二人は麦畑で婚約をするのだが、その時にドイツ軍が二人の村を襲撃。二人は負傷し、女性は捕虜となり離れ離れに、怒った男はドイツ軍への復讐を誓い兵士となる。

最終的には、ソ連軍がベルリンを占領。議事堂を支配下に置き、最後、男は捕虜となっていた女性と再会。そこに、スターリンが参上。スターリンのおかげで解放されたと東欧諸国の人々が感謝の意を叫ぶ。スターリンは実に英雄であったという見事な終わり方。

まさに、プロパガンダだけど、終戦間もないこともあって、事実に関してはごまかすわけにはいかず、ほぼそのまま再現されたかと思うと興味深く観賞できた。

以下、抜粋すると、

続き
by masagata2004 | 2014-09-21 12:20 | 映画ドラマ評論 | Comments(0)

中曽根元総理を証人喚問しよう

朝日新聞の慰安婦訂正記事で右派陣営が勢いづいている。「朝日は責任をとれ!」と気勢をあげているのはもちろん、自民党の政務調査会議は河野談話も朝日報道が前提だとして「河野談話を撤回し、新たな官房長官...
こんな記事が出た。

つまり、中曽根元総理なら真実が語れるということだ。

そして、それが彼にとって、最大の国家国民への貢献になるのではないかと思う。

中曽根氏を証人喚問するというのは、彼を糾弾することを意味するのではない。真実を堂々と語ってもらうのだ。

実をいうと、面白いことに、日本が戦争問題に関して大きく貢献できることとして挙げられるのが、こういった加害者が証言をできるということだ。

従軍慰安婦に限らず、南京虐殺でもそうだ。同じことは、他の国の軍隊もしていたが、加害者が証言をした場合、その人物は告訴される恐れがあるので、当然、躊躇される。

日本は、その点、免責されている。だからこそ、真実をつまびらかにすることができる。

慰安婦で、これほどまでに論争が起きているからこそ、むしろ最も権威のある立場の人が、生の体験を生で証言することには、大いなる意義がある。

むしろ、歴史を大きく転換することさえできるのだ。人類をより、もっと進歩させることができる。

中曽根さん、是非とも。墓場にもっていかず、死ぬ前に人類最大の貢献を。

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by masagata2004 | 2014-08-31 11:00 | 時事トピック | Comments(2)


人生は常に進歩していかなければならない


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